あなたは話の聞き方に自信がありますか?
この記事を読んでくださっている方は
少なからず問題意識を感じて読みに来てくださっているのではないでしょうか。
仕事では部下や同僚の話をよく聞くことができるようになると
この人は自分のことをよくわかってくれていると信頼されるようになります。
パートナーや家族の話をよく聞くことができるようになると
この人は私のことを大事にしてくれていると、よりよい関係を結ぶことができるようになります。
また信頼を勝ち取ることで自分の意見や気持ちを相手にわかってもらいやすくなる
土台を作ることにも繋がるでしょう。
・話の聞き方に自信がない人
・自分の意見を聞き入れてもらえないと悩んでいる人
この記事を最後まで読むとよい話の聞き方「傾聴」について
理解することができ、悩みの解決に繋がると思います!
ポーターの5つの態度
まずポーターの5つの態度についてお伝えしたいと思います。
E.H.ポーターというアメリカの心理学者は話を聞く態度は下記の5つに分類されるとしました。
- 調査 診断的態度
- 解釈的態度
- 評価的態度
- 支持的態度
- 理解的態度
これらについて理解することで
「傾聴」への理解に繋がりますのでひとつずつ解説していきます。
1. 調査 診断的態度
原因追及をする態度です。
この態度で話を聞くとよく出てくる言葉はこちら。
「なんで?」「どうして?」
質問をたくさんする人はこの態度で話を聞いていることが多いでしょう。
お医者さんなどのイメージに近いでしょうか?
「問題解決をしてあげたい!」という思いが先行する方は
この態度になりがちです。
解決してあげるならいいじゃん!と思う方もいるかもしれませんが
相談しているからといって解決したいかはわかりません。
傾聴の態度からすると、相手の気持ちに沿わず
自分の解決してあげたいという思いを優先させていることになるため△の態度です。
2. 解釈的態度
自分なりの推測で話を聞く態度です。
この態度で話を聞くとよく出てくる言葉はこちら。
「なるほど」「つまり~」
あなたの話を私なりにこう理解しました、という話の聞き方ですね。
面接官などをイメージするとよいかもしれません。
一見、よく聞いてもらっているようにも思えますが
「私は」こう理解している、という風に聞く側が主体になっていることにお気づきでしょうか?
傾聴の態度からすると、自分の話を聞いてもらっているという感覚が薄くなってしまいますので
あまり望ましい態度とはいえないでしょう。
3. 評価的態度
善悪や適不適などの判断をしながら聞く態度です。
この態度で話を聞くとよく出てくる言葉はこちら。
「いいと思う!」「それはだめじゃない?」
一般論を持って、その基準に照らし合わせて聞いていますね。
裁判官などがイメージに近いです。
肯定していたらいいんじゃないの?と思いがちですが
自分の持つ基準に相手を収めようとする態度ですので
傾聴の姿勢には当てはまりません。
4. 支持的態度
励ましや同情などをしながら聞く態度です。
この態度で話を聞くとよく出てくる言葉はこちら。
「大丈夫だよ」「わかるよ」
私にはあなたの気持ちがわかりますよ、という話の聞き方です。
気のいいおばちゃんといったイメージでしょうか。
同情的で、相手と非常に距離を縮める聞き方です。
良いもののように思えるかもしれませんが
相手の考えを自分の聞き方によって変えていこうという支配的な態度では共通しています。
また、この人はわかってくれる!と相談側が自分で考えることをストップし
依存されてしまうケースがありますので注意が必要です。
5. 理解的態度
受容し共感して話を聞く態度です。
この態度で話を聞くとよく出てくる言葉はこちら。
「~~って感じたんだね」「~~だと思ったんだね」
相談者側の気持ちを尊重する話の聞き方です。
安易な否定や同情をせずに、ただ聞いてくれるおばあちゃんみたいなイメージでしょうか。
(もしかしたら人によってイメージのずれはあるかもしれません。。)
「あなたは」こう思ったんだね、「あなたは」こういう気持ちなんだね、と
常に相談者の立場に立って話を聞き続けます。
傾聴には欠かせない態度ですね。
まとめ
1~4の
- 評価 診断的態度
- 解釈的態度
- 評価的態度
- 支持的態度
は操作的アプローチとまとめられています。
相談される側が相手のことを操作しようとしながら
話を聞いているということですね。
そして5の
- 理解的態度
だけが理解的アプローチとされています。
あなたが相手のことを尊重し、話を聞くことがしたければ
「理解的態度」で話を聞くことを心掛けてみましょう。
きっと相手にもあなたの理解したいという気持ちが伝わりますよ。
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