自己虐待って?
自己虐待という言葉を聞いたことがありますか?
自分のことを責めたり
自分のことをないがしろにしたりする
自分に対する虐待のことです。
日本人は体感9割以上が
この自己虐待をしているのではないかなと思います。
今回は自己虐待の3種類を
実際の親から子どもへの虐待に例えて
説明していきます。
・自分のことを好きになる方法がわからない
・自分に自信が持てない
・自分のことを大事にできていない気がする
こんな人は気づきがあるかもしれませんので
ぜひ読んでみてください。
1 暴力ー自分のことを痛めつける虐待
虐待という言葉から最も想像しやすいものかもしれません。
もちろん物理的に自分を傷つける「自傷行為」もありますが
もっと多くの人がしている自分を痛めつける行為があります。
それは自己否定です。
「自分はなんて仕事ができないんだろう」
「自分はなんでこんなに見た目が不細工なんだろう」
「自分はなんてバカなんだろう」
こういう言葉を自分に対して投げかけていないでしょうか?
言われた自分は傷ついていませんか?
対処法
これを防ぐためには、こういうことを思いそうになったときに
「これって同じ場面で友達に言うかな?」
と考えてみてください。
例えば仕事で何かミスをしたとき
「お前ってほんとに仕事できないよな!使えないな!」と言いませんよね。
むしろ
「そういうこともあるよ。大丈夫大丈夫。いつも頑張ってくれてるじゃん。」
こういった言葉がけをするのではないでしょうか?
自分にも同じような言葉がけをしてあげてくださいね。
2. ネグレクトー自分のことを無視する虐待
自分の気持ちや感覚、意思を無視する虐待です。
例えば
辛い気持ちがあるのに、それを無視して動き続ける
悲しい、いやだ、などネガティブな感情がわいてきても、そんなことを思ってはいけないと押し込める
こういったものがあげられるでしょう。
私自身、仕事で朝7時から夜23時まで働き続けるような生活を毎日続けながら
「他の人はもっと頑張っているんだから、結果を残していない自分が辛いなんて思っていたらダメだ」
と辛い気持ちに蓋をし続けていた過去があります。
(それもあって適応障害になってしまったのですが、、)
もちろん社会人だから、大人だから、
いつも感情に従い続けるわけにはいかないときもあるでしょう。
やりたくない仕事を引き受けなければいけなかったり
苦手な人とにこにこ話をしなければいけない時だってあります。
そんな時はどうしたらよいでしょうか?
対処法
その場をやり過ごしたら
自分の本当の感情を否定しないで認めてあげる
ようにしましょう。
嫌な仕事を引き受けることになってしまったら、その場はやるけれども
家に帰って「めちゃくちゃ嫌だった!でも頑張った!えらい自分!」と
嫌だった自分を受け止めてあげる。
嫌なんて思っちゃダメ、嫌いなんて思っちゃダメ、なんてことはないんです。
自分の感情を無視しないであげてくださいね。
それから寒いと思ったら何か羽織る、お腹が空いたら食べる、眠くなったら寝る、など
感覚的な部分もできる範囲で大事にしてくださいね。
自分の感覚や感情に気づいてあげてください。
3. 過干渉ー自分を縛り付ける虐待
過干渉とは
「親が子どもを一人の主体的な人間として認めず、
子どもの意志や思考、自我の発達や自主性などを無視して
親の思い通りにコントロールしようとすること」
とされ、虐待の一種とされていることもあります。
子どもの自主的な行動や挑戦を認めず、全てコントロールしたがる
というものとして捉えてください。
これが自分に働くというと少しイメージがしづらいかもしれませんが
自分で自分の行動意欲や挑戦の芽を摘み取るような感じです。
例えば
「こんなファッションしてみたい!(背が低いし似合わないからやめた方がいいよ)」
「新しいスポーツに挑戦してみたい!(運動神経悪いしこの年齢からなんてついていけないよ)」
このカッコ内が過干渉です。
無邪気な子供のような自分があれがしたい!これをやってみたい!と思っているのを
そんなのあなたには無理だからやめたほうがいいよ、と押さえつけているんですね。
こういったことがずっと続くとどうなると思いますか?
だんだんと「自分は何をやってもうまくいかないんだ」
と自信を失いがちになったり
本当にしたいことができていないので
イライラしやすくなったり、不満を抱えやすくなってしまいます。
対処法
まずは、自分の挑戦や新しい行動を否定しようとする自分がいることに気づいてください。
気づくことができたら
「それって本当に無理なんだっけ?」
「やってみたらどんないいことがあるかな?」
と考えてみてください。
最初は否定する自分の方が強いかもしれませんが
だんだんと挑戦したい自分が育っていきます。
自己虐待をやめると
3種類の自己虐待について紹介してきました。
ほとんどの人が全てとは言わずとも何かしら心当たりがあったのではないでしょうか?
まずは自己虐待をしている自分がいることに気づくところから
始めてみてください。
気づいて、自分を大事にできるようになると
自信がついて、自然と仕事でも成果が出やすくなったり、プライベートの状況も改善していきます。
最後にひとつだけ気を付けてほしいことがあります。
それは自己虐待している自分に気づいたときに
「あ、またやってるじゃん、ダメじゃん自分」ではなく
「あ、またやってる、また気づけた、すごい自分」という
自分を認める声掛けをしてあげることです。
こうしないとまた虐待が増えちゃいますからね。
自分を認めてあげてください。
少しでも息が楽にできるようになりますように。
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